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小形研三氏作庭の茶庭の管理を承ることになりました

小形研三氏作庭の茶庭の管理を承ることになりました

2026.08.17
このたび、造園家・小形研三氏(1912–1988)が作庭された茶庭の管理を、お任せいただけることとなりました。

小形研三氏は、飯田十基氏に師事し、自然の樹形を活かす「雑木の庭」の系譜を築かれた昭和を代表する造園家です。その手による庭をお預かりできることを、たいへん光栄に思っております。

庭は生きものですので、長い年月のなかで少しずつ姿を変えていきます。今回お預かりした庭も、作庭当時に描かれていた景色からは、いくらか離れた状態になっています。これから時間をかけて、本来の姿へ戻していきます。
まず手を入れていくのが、背景をつくっているアラカシやシイです。高さは今のままでよいのですが、枝張りが横に広がり、近景のアカマツの姿と見え方が競り合っています。ここは奥行きを取り戻すために、輪郭をシャープに整えていきます。

ただし、背景の木は刈り込んで形を揃える剪定はいたしません。外側を揃えると自然な景が壊れてしまうため、内側の枝を一本ずつ選んで抜き、木自身の枝ぶりで形が決まるのを待ちます。そのぶん、時間がかかります。
モミジやサルスベリは、過去に強い切り戻しを受けた箇所があり、枝の太さが不揃いになっています。これは管理の行き届いた庭でも起こりうることで、切った先から出た枝を育て直しながら、自然な太さの流れへ戻していきます。

樹勢の回復を待ちながらの作業になりますので、狙った姿に近づくまでには、早くても5年ほど。焦らず、木の力に合わせて進めてまいります。

先人の仕事を受け継ぎ、次の世代へ渡していく——そうした庭に関わらせていただけることに感謝しつつ、一年一年、丁寧に手を入れてまいります。

これまでの施工事例は下記からご覧いただけます。
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